持続化補助金・様式2「経営方針・目標と今後のプラン」書き方

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岡本 健太

障がい福祉専門の行政書士。神奈川県庁で許認可審査・補助金審査をしていた経験を生かし、指定申請のみならず、補助金・経費削減といったお金周りのサポートもしている。「理念と経営を両立させた福祉事業所を1つでも多くサポートする事」がミッション。著書に、中小会社で活用できる「補助金」のことがわかる本(セルバ出版)がある。

こんにちは!

行政書士の岡本です。

今回は、

持続化補助金・様式2「経営方針・目標と今後のプラン」書き方

こういったテーマでお話をしていきます。

今回の記事の内容は、

・関連する審査項目

・3つの記載すべき事項

①経営方針

②目標(展望)

③アクションプラン

・新型コロナ加点を狙う場合の追記事項

こういった構成になっています。

持続化補助金・様式2「経営方針・目標と今後のプラン」書き方

「経営方針・目標と今後のプラン」は、

2:顧客ニーズと市場の動向

3:自社や自社の提供する商品・サービスの強み

これらを、「今後の経営にどういかしていくか?」を示す箇所

「2:顧客ニーズと市場の動向」においては、

①市場動向②顧客ニーズ

③市場環境と今後のスタンス

こういった事を記載してきました。

「3:自社や自社の提供する商品・サービスの強み」においては、

①自社商品とメイン顧客②自社の強みと評判

③課題と解決策

こういった事を記載してきました。

「経営方針・目標と今後のプラン」では、

「今後の市場動向をどうとらえていくか」「その環境下で自社の強みをいかに発揮していくか」

こういった事を示しましょう。

具体的には、

①経営方針

②目標(展望)

③アクションプラン

これらを書きましょう。

その際、「どのくらい具体的に書けるか」がポイントとなります。

関連する審査項目

補助金に採択されるためには、審査項目をおさえておくのが必須です。

「経営方針・目標と今後のプラン」に関連する審査項目としては、

【公募要領・審査の観点】Ⅱ加点審査

②経営方針・目標と今後のプランの適切性

経営方針・目標と今後のプランは、自社の強みを踏まえているか

経営方針・目標と今後のプランは、対象とする市場(商圏)の特性を踏まえているか

こちらになります。

つまり、

2:顧客ニーズ市場の動向

3:自社や自社の提供する商品・サービスの強み

これらを踏まえた経営方針になってますか?

というのが審査のポイントという事です。

ですので、「2:顧客ニーズと市場の動向」「3:自社や自社の提供する商品・サービスの強み」とのつながりを意識しながら、以下の「記載すべき事項」を書いていきましょう。

3つの記載すべき事項

「経営方針・目標と今後のプラン」では、

①経営方針

②目標(展開)

③アクションプラン

これらを書いていきます。

ポイントは、

2:顧客ニーズと市場の動向

3:自社や自社の提供する商品・サービスの強み

の流れにそいながら

補助事業計画につながる①経営方針②目標(展開)③アクションプランを書いていく

という事です。

①経営方針

「課題→解決策→期待される結果」の流れで「補助事業へのつながり」を書く

「経営方針を書いてください」というと、

笑顔があふれる世の中をつくるお手伝いをする

といった理念的な方向に行ってしまう方

or

売上を120%アップさせる!

といった数字の話のみを書かかれる方がいます。

ですが、ここで書いておくべき経営方針というのは、もう少し論理的なものです。

具体的には、課題→解決策→期待される結果の流れの中で、

補助事業をからめることにより中長期的にどういった事を実現していくのか

これを書きましょう。

なぜなら、

「こういった経営課題があり、その解決策のために補助金が必要なんだ」

と論理的に訴えることで、

「たしかに、この会社には補助金が必要だな」

と審査員の納得を得ることができ、採択につながるからです。

よく、

「情熱だけは負けません!」

といった社長さんがおられますが、銀行融資も同様ですが、残念ながら情熱だけではお金を調達することはできません。

もちろん、情熱があること自体は悪いことじゃありませんし、ないよりはあったほうがよいです。

ですが、こと補助金といったお金が絡む問題に関しては、あくまでも、

ロジックに基づいた裏付けがあるからこそ、補助金という資金を調達できる

こういった話なんです。

②目標(展望)

中期目標・長期目標にわけ、具体的な展望を書く

絶えず変化していく市場に対し、

「どういった中期的な展望をもっているのか」

「どういった長期的な展望を持っているのか」

こういった事を示しましょう。

時間軸を「中期」と「長期」にわけ、発展的な展望を描くことがポイントです。

なぜなら、企業は段階的に成長していくため、中期・長期と目標をわけたほうが、成長への道筋を具体的に示すことができるからです。

その際、

①売上目標

②利益目標

③新事業の顧客獲得プラン

といった定量目標にふれられると良いでしょう。

また、数字には表せない「定性目標」を記載する場合も、できる限り具体的に書きましょう。

例えば、

・クライアントの満足感がスタッフに伝わる仕組みを作り働き手の意欲アップをはかる

・従来は「待ち営業」が多かったが、積極的にニーズを見つけに行く「攻めの営業」体制を構築する

・若いスタッフの提案を積極的に採用する組織を作り、新たな販路を開拓する

こういったように、できる限り具体的な定性目標をこころがけましょう

なぜなら、定性目標は定量目標と違い、そもそも数字であらわしにくい目標ですので、「具体的に書こう」と意識しないと、ぼんやりとした目標になってしまうからです。

③アクションプラン

ビジョンに基づいた行動計画を示す

ポイントは「誰に」「何を」「どのように」

アクションプランとういのは行動計画のことです。

営業系の社長さんの中には、

「とにかく足を使え!」

と物量でせめきる方もいます。

それはそれで大事な事ではあるのですが、

「部下でもやれるようにする」

というのも大事なことです。

というのも、社長さんの経験に基づいた行動が言語化しておらず、なかなか営業スキルが部下に伝わっていないといったことがよくあるからです。

こういった「とにかく行動しよう!」といった抽象的な目標を、

・誰に

・何を

・どのように

といった視点で具体的に書き起こすのがアクションプランです。

「誰に」

「初期ターゲット→中長期ターゲット」の順で書く

まずは補助金を使って「誰に」リーチしたいのかを書きましょう。

その上で、「中長期的にはどんなお客さんがほしいのか?」といった理想像を書いてください。

なぜなら、この様に、ステップを踏んだ記載にすることで、

「まずターゲットするべき顧客は誰なのか」

「いずれターゲットにしたい顧客は誰なのか」

こういった事が「ちゃんとわかっていますよ!」とアピールできるからです。

「何を」

サービス展開を時系列に書く

ここでも時系列に、

当初の販売商品(サービス)

いずれ提供したい商品(サービス)

といったステップを踏んだ記載をしましょう。

なぜなら、

「現状の企業状態では提供できないが、いずれ提供したい」

こういった理想的なサービス像だけを記載しても、「実現性が低い」と判断される可能性があるからです。

ですので、

「まず今の自社が提供できること」

「いずれ力をつけた自社が提供ができる事」

といった段階的記述をすることで、

「この会社は地に足をつけつつ、中長期的なビジョンも持ってるな」

と審査員に感じてもらえるからです。

「どのように」

時系列にわけて、商品(サービス)の提供の仕方を示す

ここでも時系列にわけて記述しましょう。

つまり、

当初の商品(サービス)はどういった社内体制で供給するのか

中長期的にはどういった組織体制にし商品(サービス)提供するのか

こういった事を示す箇所です。

例えば、飲食店がデリバリーをはじめるのであれば、

・まずはデリバリー用メニューを10月までに作りあげる

・11月に商圏(10㎞圏内)にポスティングをする

・当初は1台体制でデリバリーをするが、売上を見ながら来年は3台体制まで拡充する

こういった商品の供給体制を示しましょう。

まとめ

はい本日の記事は以上になります。

今日は、

・関連する審査項目

・3つの記載すべき事項

①経営方針

②目標(展望)

③アクションプラン

こういったお話をしてきました。

まとめると、

様式2(経営計画)の「経営方針・目標と今後のプラン」は、

2:顧客ニーズと市場の動向

3:自社や自社の提供する商品・サービスの強み

流れをうけた上で、

あとに記載されている「補助事業計画」につながる要所。

ですので、

①経営方針

②目標(展開)

③アクションプラン

これらを記載する際も、

前(2:顧客ニーズと市場の動向、3:自社や自社の提供する商品・サービスの強み)

後(補助事業計画)

こういった前後のつながりを意識しながら記載しましょう。

以上が本日の内容になります。

なお、実際に補助金を申請される場合は、必ず最新の公募要領をご確認いただき、不明な点は補助金の事務局にお問い合わせいただきますようお願いいたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました !