【求人原稿のコツ】採用を成功させるために必須の準備とは?

The following two tabs change content below.
岡本 健太

岡本 健太

県庁出身の行政書士・採用定着士。児童発達支援事業所利用者の保護者でもある。福祉の採用定着問題を解決し、「利用者の満足度アップ」「スタッフの待遇の向上・福祉の質の向上」「経営の黒字化」という福祉版「三方良し」を達成する事がミッション。著書に、中小会社で活用できる「補助金」のことがわかる本(セルバ出版)がある。

電子書籍・動画講座等
【申込フォーム】

※メールマガジンにご登録させていただき、採用定着情報をお伝えします。
※メールマガジンは無料で、いつでも解除できます。

当事務所は、人材採用&許認可をワンストップでサポート中。
無料の「採用相談」「許認可相談」も実施中ですので、お気軽にお問い合わせください!

【求人原稿のコツ】採用成功のための準備

こんにちは!岡本です。

今日は、

「求人の前にしておくべきこと」をお伝えします。

少し長くなりますので、
2回に分けてご説明いたしますね。

「求人原稿に何を書いたらいいかわからない」

「会社にあった人がなかなか応募してくれない」

こんな悩みをお持ちの会社さんも多いと思います。

このような会社さんは求人活動の準備として、
絶対にやっておくべきことができていない可能性
があります。

フォーマットに沿って、何となく必要情報を記載
しただけの求人原稿を作成していませんか?

それだけでは不十分です。
求人原稿を作成する前には、準備が必要なんです。

この記事を最後まで読んでもらえれば、
その秘策がわかります!

従業員がやめずに働いている理由は?

求人を出すからには、できるだけ長く働いて
活躍し続けてくれる人材に来てほしいですよね。

そして、
そのような人が応募してくれるような原稿を
作成しようとしますよね。

でも、
だからといって「わが社で長く活躍してほしい」ということ
だけを書いても、応募者は興味を持ちません。

今は、求人倍率が高い、つまり、人手不足の時代です。
「会社に来てほしい」と伝えるだけでは、良い人を見つけることは困難です。

その会社で働く理由をアピールする必要があります。

「あなたの会社の良いところ」や
「あなたの会社で働き続ける理由」などを
求職者に伝えることが大切なのです。

求人原稿を作成するときには、


ほしい人材について考える前に、このような「あなたの会社の良いところ」をしっかりと把握しておきましょう。

ただし、漠然と、会社の良いところを考えても、なかなかまとまらないと思います。

どのように考えればよいでしょうか?

有効な方法があります。


それは、
「従業員がなぜ、その会社で働き続けているのか」
を知ることです。

実際に、他の会社に転職することなくあなたの会社で
働いてくれている従業員に、その理由を聞くのが
一番説得力がありますよね。

従業員に聞く場合は「会社の良いところ」
を聞くと、応えづらかったり、
上手く答えが浮かばないことがあります。

そのため、
「なぜ会社を辞めずに働いているのか」を
確認すると良いです。

すると、以下のように、
従業員ごとに異なる答えが出てくると思います。

・給料が高いから

・社員同士の雰囲気が良いから

・会社のビジョンに共感するから

出てきた答えは、社長や経営陣が思っていることと
一致していないかもしれません。

でも、応募者にとって大切なのは、
このような従業員が思っていることです。

このような答えを元に、
会社の良いところを見つけ行きましょう。

辞めずに働いている理由を知る方法は?

従業員の考えを確認する場合、
その方法に気を遣う必要があります。

もちろん、直接、聞くことも一つの方法です。
しかし、それだと本音を言いづらかったりするかもしれません。

本音で語れる雰囲気であっても、
無意識に質問者に悪い印象を持たれないような
答えをしてしまい可能性もあります。

なので、できるだけ、そのような「忖度」が
起こらないような方法で考えを確認することが
望ましいです。

その方法としては「適性検査」や「匿名アンケート」があります。
これら2つ加えて、「社員インタビュー」をするととても良いです。

①適性検査

同じような質問を何度も繰り返すアンケートみたいな
試験を受けたことがある方も多いと思います。
入社試験の時に受けることが多いSPIが特に有名です。
それが「適性検査」です。

このような検査を行うことで、
「社員のタイプ」、
「従業員が今の会社に満足しているのか」、
「会社の雰囲気・社風」
などを見える化することができます。

最近ではPC上で安価にできるサービスもありますので、
1年に1回など定期的に行うことで、結果がどのように
変化しているのかを確認することもできます。

「改善されていること」「悪化していること」なども
含めて把握することで、より「会社の社風」や
「従業員が感じていること」を理解することができます。

このような検査結果によって従業員が
「どのような理由で働き続けているのか」を
イメージや印象だけではなく、「言語化」することができます。

②匿名アンケート

直接、従業員の考えを確認することができます。
しかも、匿名で実施するため、本音を聞くことができます。

現在では、アンケートの実施や回答の集計に便利な
無料のツールも提供されています。
そのため、高額なサービスを導入する必要はありません。
Googleフォームなどが代表的です。

これらのツールを使用すると、
お金を掛けずに従業員へ一斉にアンケートを実施し、
回答を集計することができます。

アンケートの質問内容が曖昧だと
回答がぼんやりとしたものになりがちです。

質問を作成するときには、
以下のように具体的な質問をするように心がけましょう。
・当社で働くことの魅力は?
・社長のどういうところが魅力ですか?
・フォロー体制(先輩、研修など)の評価は?
・仕事をする上での1番のモチベーションは?
・あなたが当社で仕事をすることに満足している場合はその理由。

③従業員へのインタビュー

従業員へ直接インタビューを行い、
考えを聞き出すことはもちろん有効です。

ただし、インタビューを実施する場合、
社長や経営陣自身が行うよりも、
外部の人間が実施することが望ましいです。

社内の人間が行うとどうしても本音が出づらいからです。

インタビューの内容を公表する場合は、
だれがどのように回答したかをわからないように
することがとても重要です。

外部のインタビュアーに向けて回答した自分の本音が、
社内に公開されると、当然ですが、
会社に対する印象が悪化します。

①~③のような調査を行うことで、

現在の従業員が会社で働いている理由を
明らかにすることができます。

それは、あなたの会社の良いところでもあるのです。

求人の際は、その部分をアピールすることが大切です。

分析・調査した内容は、見える化して共有しよう

テストしたりインタビューするだけで終わるのではなく、
明らかになったことはしっかりと共有しましょう。

これまでお伝えした方法で従業員の意見を
収集することができました。

しかし、情報が集まっただけで満足してはいけません。

「で、会社の良いところは何?」
という質問に回答ができることがゴールなのです。

求人の応募者に会社の良いところを伝え、
アピールすることが目的だからです。

そのためには、
以下のような視点で収集したデータを検討していくと良いです。

・条件面(給料や待遇)
・仕事内容
・人間関係
・評価方針
・労働環境
・社風

これらの項目ごとに、あなたの会社の従業員が、

「どのように感じているのか」

「何を望んでいるのか」

「何に満足して、何に不満を感じているのか」

といったことを言葉にしていきましょう。

次回は「求人活動の準備」について

今回は、求人活動行う前に、
「従業員が感じていることを確認することの大切さ」や「そのための方法や考え方」を説明しました。

求人原稿では、
「従業員の考え」に加えて、
「社長や経営陣の考え」も伝えるようにすることも大切です。

こういった辺りを深掘りしていくので、
次回もお楽しみにしていてください!